2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧
世界で一番売れたアルバムとしてギネスブックに認定されているのはご存知マイケル・ジャクソンのスリラーだが、国別の売り上げとなると話は違ってくる。イギリス国内ではクイーンのグレイテスト・ヒッツが540万枚で、そしてアメリカ国内ではイーグルスのグレ…
60年代のオールディーズ・ポップスの世界においてイギリス、つまりビートルズ登場以前のブリティッシュ・ミュージック・シーンというのは脆弱で、アメリカ勢にまったく太刀打ちできなかった。そんな中、孤軍奮闘していたのが“大英帝国の誇り”クリフ・リチャ…
「ジョージ・ハリスンの代表作は?」と問われれば、よっぽどの天邪鬼でもない限り「オール・シングズ・マスト・パス」と答えるだろう。「マイ・スイート・ロード」の入った例の3枚組大作だ。しかしこの“代表作”という言葉が曲者で、この言葉の裏には“歴史的…
80'sの第2期ブリティッシュ・インヴェイジョンの中心的存在と言えばワム、カルチャー・クラブ、そしてデュラン・デュランだろう。そしてこの御三家の中で私が最も好きだったのがデュラン・デュランである。彼らはデビュー当初、ビデオクリップを中心とした…
私の母親は美空ひばりの大ファンである。とにかくどんなに疲れていても、ひばりの歌声を聞くと元気になるようだ。恍惚状態で一心不乱に聴き入っているその姿は一ファンというよりはもう信仰に近いかもしれない。母にとっての美空ひばりはちょうど私にとって…
よく「インスト以前にヴォイスあり」といわれる。「声」こそが最高の楽器であり、「歌」とは突き詰めれば人間の声の魅力に尽きる、ということだろう。特にヴォーカルものに関しては当然声の鑑賞がメインになるので、声によって好きになったり嫌いになったり…
60年代のミュージック・シーンをリアルタイムで体験できなかった私のような者がオールディーズの音源を手に入れようとすれば、どうしてもオムニバスCDに頼らざるを得ない。当時はシングル盤中心にシーンが動いていたし、アルバムを作る前に消えてしまった一…
キャンディーズが普通の女の子に戻り、太田裕美がテクノ歌謡へと路線変更してしまった80年代のJ-Popsは、MTV効果もあって百花繚乱の第2期黄金時代を迎えていた洋楽に比べると、もはや私にとって心して聴くに値しないモノとなっていた。その後数年間にわたっ…
シンデレラはデビュー当時“ボン・ジョヴィの弟分”的なハードロック・バンドとして紹介された。全米だけで300万枚を売り上げたファースト・アルバム「ナイト・ソングス」は当時のハードロック系の新人バンドとしては異例の大成功と言えたが、ボン・ジョヴィの…
音楽を聴き始めた中学生の頃はまだ1枚2,500円のLPをガンガン買えるほどお金がなく、どうしても1枚500円のシングル盤をターゲットにせざるを得なかった。その頃はお昼のメシ代として毎日300円をもらっており、冷水器の水をたらふく飲んで空腹感を抑えながら…
アメリカン・トップ40を欠かさず聴いていた80年代、毎年2~3月に発表されるアメリカン・ミュージック・アウォードやグラミー賞はいつも楽しみにしていた。正直言って誰が受賞するかは別にどーでもよかったのだが、色んなアーティストのパフォーマンスが見…
未知の盤の中から自分の趣味嗜好にピッタリ合ったものを探し出し、それが一生の愛聴盤になった時の悦びは格別である。私の場合、音楽雑誌の情報に頼っていた70年代、ラジオのヒット・チャートを欠かさず追い続けた80年代、週末になると大阪京都神戸のレコー…
ブルーグラスというのはアメリカ南部でカントリー・ミュージックから派生した音楽の1ジャンルで、ギター、マンドリン、フィドル、ドブロ、バンジョー、ウッドベースといった楽器が主に使われるストリング・バンド・ミュージックのことである。文字通りブル…
「ウクレレ・ビートルズ」「同 Vol.2」を企画したウクレレ・フリーマガジン「ローリング・ココナッツ」誌はその後もこのウクレレ・オムニバス路線を推し進め、「ウクレレ・レノン」、「ウクレレ・ジブリ」、「ウクレレ・フォース(スター・ウォーズ・カヴァ…
私が本格的にジャズを聴き始めたのは90年代半ばからだが、それ以前にジャズという音楽に対して持っていたイメージとしては「ちょっと敷居が高い」「お年寄り向け」「歌のないインスト中心」「ポップスのような親しみやすさがない」「ロックのような迫力に欠…
フォリナーのヒット曲に「衝撃のファースト・タイム」というのがあるが、ヴァン・ヘイレンのデビュー盤は当時高校生だった私にとってまさに「衝撃のファースト・アルバム」だった。とにかくそれまでリアルタイムで聴いてきたハードロック・ギターの概念を根…
私はあゆの大ファンである。ただしあゆはあゆでも平成のあゆではない。私が好きなのは昭和のあゆ、いしだあゆみである。そもそも昭和歌謡を語る上で「いしだあゆみのブルーライト・ヨコハマ」は絶対に外せない屈指の名曲であり、その哀愁舞い散るメロディー…
80年代で最多のヒット曲を持っているのはマドンナである。巻き起こしたブームのスケールのデカさや瞬間風速では圧倒的にマイケル・ジャクソンだろうが、10年間で6枚のアルバムと23曲のトップ20ヒットを放ったマドンナの創作パワーにはさすがのマイケルも敵…
マヌーシュ・ギタリストというのは物心ついた時からギターを手にして毎日のように一族郎党が集まって音楽を演奏していた、というケースが少なくない。そんな中から“神童”と呼ばれる子供たち、すなわち小さい頃からバカテクぶりを発揮して各地のギター・コン…
ドゥービー・ブラザーズで最初に買ったのがこの初期ベスト盤「ベスト・オブ・ザ・ドゥービーズ」である。これは私にとって幸いだった。というのはこの後、バンドのサウンドがガラリと変化し、まったく別物のバンドへと変貌してしまったからだ。もしあと2・…
「真夏の夜のジャズ」という映画がある。58年のニューポート・ジャズ・フェスティヴァルの模様を記録したコンサート・ドキュメンタリー・フィルムで、様々なミュージシャンの貴重な映像が満載なのだが、中でも私が一番好きなのはアニタ・オデイが登場するシ…
ポップスの世界において70年代というのはある意味大物アーティストが君臨した時代で、ポール・マッカートニー&ウイングス、ローリング・ストーンズ、スティーヴィ-・ワンダー、エルトン・ジョン、イーグルスといったビッグ・ネームたちがチャートを支配して…
70年代半ばの日本の洋楽シーンにおいて、ソロの女性シンガーといえばオリビア・ニュートン・ジョンとリンダ・ロンシュタットだった。もちろん他にも多くの女性シンガーがいたはずだが、私が目にした音楽雑誌や耳にしたラジオ番組ではこの二人が突出していた…
ボン・ジョヴィの代表作といえば、全米だけで1,200万枚を売り上げ彼らを一気にスターダムへと押し上げた「スリッパリー・ホェン・ウェット」(86年)である。このアルバムの大成功によって彼らは80年代後半のハード・ロック・ブームの頂点に君臨し、シーンを…
聴き始めの頃にはその素晴らしさが理解できず、何年も経ってからようやくその真価が分かってきた懐の深いアーティストがいる。井上陽水は自分にとってまさにそういう“憎らしい”存在である。学生時代にリアルタイムで聴いた陽水の歌は彼独特のクセのある歌い…
ダイアー・ストレイツは流行に関係なくそのオリジナリティー溢れる音楽のクオリティーだけで勝負できる数少ないグループだった。彼らがデビューした70年代末期というのはイギリスでニュー・ウェイヴ、つまりパンク・ロックが台頭する一方で、アメリカでは相…
これは“ニューヨークのため息”と呼ばれたヘレン・メリルのデビュー・アルバムであり、私が初めて買ったジャズ・ヴォーカル盤でもある。それからもう15年以上が経ち、何百回と聴いているはずなのにまったく飽きない。いや、飽きるどころか聴くたびに魅了され…
エイジアは 70年代に活躍したブリティッシュ・プログレ・バンドのメンバーたちが80年代に入って結成したスーパーグループである。ただ、一口にプログレといってもバンドによってコンセプトや方向性はそれぞれ異なっていたので、元キング・クリムゾンのジョン…
コニー・フランシス... 誰が何と言おうと彼女こそがアメリカン・オールディーズ・ポップスの象徴である。歌は上手いし、作品にも恵まれ、おまけにキュートでチャーミングとくればヒットしない方がおかしい。58年から62年までの5年間で3曲の全米№1を含む20曲…
漆黒の髪に抜群の歌唱力を持つシンガー、アン・ウィルソンと、ブロンドで絵に描いたような美貌を誇るギタリスト、ナンシー・ウィルソン。この才能豊かなウィルソン姉妹を核にしたカナダ出身の5人組ロック・バンド、ハートのデビューは75年、緊張感溢れるハ…